賢治の農楽校/染め物体験〜後編〜

猛暑厳しい

8月29日。

 

青梅市の成木。

『青梅 賢治の農楽校』染めの会

 

草木染めを教わりに来ました!

講師をしていただくのは

「染色・ニット製作 花の木」の

古川さとみさん(左)

 

と、農楽校スタッフ

あきさん(中)と

鈴木さん(右)

 

きものリサイクル青梅からは

6人の参加です

 

よろしくお願いします!

 

 

本日の工程は、

煮て染める「煮染め」を4種類やります。

 

種類が多いのと、量が多いので、

扱う鍋が大きかったり、重かったり、

慌ただしくなりそうです。

 

種類はこの4種類()は媒染

(1)コブナ草(ミョウバン)

(2)杉の皮(ミョウバン)

(3)檜の皮(ミョウバン)

(4)杉と檜のミックス皮(ミョウバン、鉄)

 

 

染める布も4つに分けます。絹や柄物などをミックスして分けました。

 

まずは 材料となる素材を軽量し、

ざっと水洗いで汚れを落とし、鍋に入れて煮出します。

 

大きな鍋なので、沸騰するまで時間がかかります。

 

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杉や檜の皮を提供いただいた企業様 ありがとうございました

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杉やヒノキの皮は、

日の出町の製材所、浜中材木店に

多摩産材の杉、檜の皮をご提供いただきました。

http://www.hamanaka-zaimokuten.jp

  

青梅市の美光印刷株式会社の木材加工部にもご協力いただきました。

 

木材の加工については こちらの記事をご覧ください。

〜多摩産材の杉檜・素材編〜

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そしてグツグツしている間に、媒染も軽量しておきます。

今回は4種類あるので、分かるようにメモを貼っています。

 

 

みょうばんは 透明なビーズみたいでした。

一度煮て染めた布を

このミョウバンに漬けて 

再度 染めると、色の入りかたがグッと染み込むそうです。

本当に少量なのに、不思議だなあ

メインはミョウバンなのですが、

お試しに 鉄も少し。

鉄の媒染はなんと手作り。

 

おはぐろさん と呼ばれていました・

「おはぐろさん、ちょっとでも手につくと黒くなるから気をつけて!」と言われながら 蓋を

開けたとたん。

 

もわツーン とした酸っぱい匂い。

鉄と酢と水で作られるそうです。

 

なんとも言えないけど嫌いじゃない匂い!


さて、大きな鍋も沸騰し、グツグツ煮出した液をこしていきます。

一つ一つの作業を、確かめながら・

煮出した液が なんとも良い香り〜

 

この煮出した液に

布を拡げながら入れていきます。

 

このとき、なるべく空気やシワが入らないようにするのが

コツだそうです。

ムラの原因になるらしい。

 

 

 

そして 空気を抜くようにしながら

全体を混ぜます。

 

これが 一度目の染め。

 

 熱湯だから、

 手袋していてもめちゃ熱い!

 

 

この後、ざっと洗って

媒染液(みょうばん)に

 

つけます。

みょうばんにつけた後、二度目の染めに入ります。

だいぶ 色が染み込んで いい色に!

4種類が同時進行だったので、どれがどれやら状態でしたが、

写真を並べてみると、色の滲み具合が見えてきて面白い。

 

そして 最後は洗って干します!

 

きれいに染まりました〜!

 

また 干しているうちに 

鮮やかさも変わってくるそうです。

 

左から

コブナ草

杉と檜ミックス

杉と檜ミックス(鉄)

コブナ草、乾燥した状態だったので、

元の元気な姿はどんななのか気になり

自生している所へ案内してもらいました。

 

畑に行って、

その辺に生えてる茎がちょっと赤い草だよー。

って

見覚えありそうな草です。。。

 

今回は、乾燥した状態から煮詰めました。

一度煮出しただけなので、また煮出して使えるよー。

とお土産にいただきました。

 

そうそう、合間に食べたお昼は

特等席!

 

山を一望でき、スカッと晴れた空が広くて

気持ちのいいテラスでした。

 

 

 

農楽校さんの差し入れ、

手作りのしそジュース、

フェンネルハーブウォーター、

アイスコーヒーなど

体に美味しいドリンクをいただきました。

 

そして 今日 来れなかったメンバー片谷洋夫さんが差し入れしてくれた唐揚げ(前日から仕込んでくれていたそう)や

サンドイッチ、ごちそうさまでした!

外で食べるお弁当は最高でしたー

青梅 賢治の農楽校 

 

鈴木さん、あきさん、

古川さん、

お世話になりました。

 

ありがとうございました!


追記

 

一日作業でみんな疲れたけど、楽しかった!

早速 家に帰って 復習染めした てこちゃん、

写真を送ってくれましたー ありがとう!

 

草木染め。。。

本当に手間も時間もかかる作業だと

身を以て体験しました。

 

時代と共に、

便利に効率化になって

時間がどんどん早くなっていますが

 

こういった時間の使い方、身体の使い方、

人間の身の丈に合った

営みってとても大切なんだと思いました。

 

日常の中にこそ、丁寧さが必要。

 

 

賢治の農楽校に来るスタッフは、

農作業が好きでボランティアで来ている人だそうです。

この日も 朝から雑草取りに来ていたり。

頼まれてもいないのに、早朝から草むしりや

畑仕事を楽しむ。

 

人間らしい自分を取り戻しに来るのかな。とも思いました。

 

〜心地いいな、とハッとさせられた事。

 

こんなに山奥なのに生活感、清潔感が緩まっていない。

 

キッチンの水場のきれいさ、

物の整理の仕方、棚の作り方、

お鍋に残った草のカスの集めかた、捨てかた、

捨てる場所、散らかった葉っぱの掃除のタイミング。

 

鈴木さんがペットボトルのお茶を運ぶとき、

独り言でぼそっと呟いた「ペットボトル嫌いなんだよなぁ〜」

 

 

持続可能な暮らし。

土に向き合い、自然に向き合い、地球に向き合っている人たち。

地に足のついた生活。

 

 

学びが多く、実際に体験でき、充実した1日でした。

 

お世話になりました!ありがとうございました

 

 

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木の皮を使った染め体験ワークショップの記事はこちら↓

〜染め物体験・素材編〜

 

賢治の農楽校/染め物体験〜前編〜

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