きものリサイクル青梅では、体験会や大人がゆったり楽しめる作品づくり会などを開催したいと考えています。
その第一弾『草履作り体験』のレポートです。
11月2日。会場は奥多摩の日本語学校(旧古里中学校)の木工室。
あいにくの曇り空でしたが、天気の良い夜は星空がとても綺麗だそうです。
※常時開催しているワークではありません。下駄作り、会場についてはページ下にまとめています
廃校とはいえ、元は中学校の木工室。
不思議と懐かしい雰囲気でスタート。
今回の参加者は手先の器用な5人。
デザイナーの明日香、web担当さとみん、
作り手/布草履のとみちゃん、がま口のもとり工房さん、帯バッグやオーダー服の担当しているあきさん。
物づくり大好きなメンバーなので、思いっきり勉強になりそう&楽しめそうです!よろしくお願いします!
まずは下駄の台となる板をひとり1組、それから型となる板が配られました。
下駄に使う板は、青梅の梅郷から取れた『桐』を使います。
桐の下駄は軽く、肌馴染みもさらり気持ち良いとか。
奥多摩ではkiripro2020 という「桐を学び、使うプロジェクト」が立ち上がっており、
桐を使った下駄作りワークショップを8月に開催したそうです。
講師の羽尾さんの奥様もそのワークショップで下駄作りをマスターされたそうで、今回色々と教えていただきました。
▼まずは、下駄に 型板をのせ、鉛筆で下書きをします。
女性用は丸っこい型ですが、男性は四角い型になります。台自体も、男性用は作りが異なりますが今回は女性用のみ。
▼下書きより少し外側に沿うように、電動糸鋸でカットし、ベルトサンダーで大まかにやすりがけします。
(糸鋸でカットするときに、底面がカーブになっているので多少手で押さえていないとブレるので
そこは集中してカットします。とにかくゆっくり動かすのがコツ!
▼そのあとは、2種類の紙やすり(100番と180番だったかな?)を使って、左右対象になるように、削っていきます。
側面を磨き、その後 角をとる(面取り)、底も歩いていて突っかかると板がさかむけてしまうので、面取りします。
▼左右対象にするの、結構難しい!
▼次は、それぞれ着物や浴衣生地で作ってきた鼻緒を取り付けます。まずは親指と人差し指で挟む所「前つぼ」から。
紐を穴に差込み、裏側で結びます。(最後には木で蓋をします)
▼それから鼻緒を取り付けます。みんな「もやい結び」に苦戦!
この作業、けっこう力のいる作業でした。布を巻いた紐を小さな穴に通し、解けないように結ぶので、
紐を締めるときに指に負荷がかかって痛くなるし・・・ うまく紐を通せるような治具があるといいのにな、とも思ったり。
結構大変なところもあったけど、結び方も、一度失敗すると驚くほど上達します^^
結びが終わったら、穴をつめてやすりがけして完成!
また おしゃべりしながら作っていたので、時間が経つのがあっという間でした。
色んな生地で作りたくなりました。
実は、鼻緒の作り方が色々あり、
いろいろな鼻緒を用意してくれたので、紐の太さや素材が違ったりして
紐を通したり結んだりが大変だったのですが、
それさえクリアすれば、工程は理解できました!
ものづくりは楽しい!
教えて下さった羽尾さんご夫婦、ありがとうございました!
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講師/
家具屋『椿堂』羽尾さん http://www.tsubakidou.com/
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会場/
奥多摩 日本語学校(旧古里中学校) https://okutamaplus.com/
〜学校に泊まれる・借りれる・学べる・働ける〜
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桐の提供/
桐 kiripro2020 https://www.kiripro2020.com/
〜桐を暮らしにプロジェクト〜
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